好きにならずにいられない…

素敵な彼にエスコートされ二人だけの秘密の世界が始まりました。40代後半になって出会った彼は、人生で初めて甘えられる人。人に甘えるってこんなに安らぐんだ…。そして、心から尊敬できる人。知れば知るほど、カッコよくて何から何まで合う彼の存在は私の人生でかけがえのない存在になりそうで…

好きにならずにいられない…(後編)

繁華街を駅と反対方向に歩く私達…


椎名さんが私を追いかけてきてくれた…


今、私達は並んで歩いている…


その事実に胸がいっぱいで…


いっぱいで…



こんなことされたら…


夢見る女子は…




好きにならずにいられない…




でしょう…



私には椎名さんが…


白馬に乗った王子様に見えた…


黒いコートがまた一段と彼を際立たせる…



私はこの日から


椎名熱にうなされる…



寝ても覚めても椎名さん…


どうしようもなく溢れてくる恋心…



その始まりだった…





ひとしきり歩いた…


椎名さんが私の腰に手を回した…



もう、みんな居なくなったでしょう…


と言って…



それから、近くのお店に二人で入る…



お店に案内してくれた店員の若いお兄ちゃんが椎名さんに


上にキャバクラありますよ~


なんて言うから…


私はお兄ちゃんに


「余計なこと言わないでっ!」(怒)


とつい口走ってしまった…(笑)


椎名さんが


「風俗行ったことないんだぁ…」


と言う…



ちょっとうれしい私…


椎名さんならモテるから必要ないよね…



そして、またまた…


椎名さんと二人きりの二次会が始まった♡



座席に着くと…


椎名さんが私の手をとり離さない…


触れたくてたまらない…


といった椎名さんの情熱が伝わる…



椎名さんの温もりを手を通して感じた私…



椎名さんの手は優しい手をしてる…



椎名さんが言った…



「もう何もいらないな…」


「幸せだ…」



普段温厚で感情を露わにしない椎名さんが


高ぶる情熱を見せてくれた瞬間だった…



椎名さんの男の視線に


まだまだドキドキ…が止まらない…私



もう、お互いの思いを確認しなくても
充分だった…



口にしなくても…



恋心以上の感情…



愛を確かに感じ取れた…



椎名さんの眼差しは真剣だった…



でも、私はどうしても…


聞きたかった…


お邪魔虫2のこと…


椎名さんはどう思っているのか…



椎名さんは


何でそんな分かりきったこと聞くの?


と困り果てた表情で…


でも、私の真剣な目を感じて言った…



「女として見ていない!


ただの同僚だ。


あれは男だ! 」



言い過ぎかと思ったけれど…


椎名さんが私が納得するまで私の目を見て
話してくれた…


その思いがうれしかった…


「わかった?」


と聞く椎名さんに私は


「わかった♡」


とニッコリ笑顔で答えた…



わだかまりが溶けた私は
それ以来、椎名さんにお邪魔虫2のことを言うことはなくなりました…


お邪魔虫2はいろいろやらかしてくれて
この夏にまた私は大爆発しますが…



椎名さんとニッコリ笑いながら


そして、手の温もりを感じながら…


二人だけの二次会を楽しんだ…



束の間の時間だった…


でも、♡が温まる貴重な時間…


椎名さんでなきゃこんな時間持てない…



今朝のメールが来ない瞬間から始まった
私の独りよがりな
THE END 妄想は…
すっかり消え失せ…


雨降って地固まる…


二人の初めての瞬間だった…


椎名さんは私がいなくなったら…
追いかけてきてくれる人…


私が階段を上りきってメール画面を確認した時に…
チラッと見えた椎名さんからのメール…


「もう帰った?


一緒に飲まない?」


そう書いてあった…



扉を出て行く私にすぐにメールしてくれていた…


そのあとすぐに引き留めようと追いかけてきてくれた…


私、あのまま帰ってたら…
ずっと泣いてたな…


きっと、早くも


THE ENDだって…



束の間だったけど…


充分過ぎるくらい
愛が温まった時間…が終わった


せつないけど椎名さんと駅に向かう…


初めて一緒に電車に乗った…


隣同士座席に腰掛けた…



椎名さんは端っこに座った…
私は椎名さんの左隣…


私の手の上に椎名さんがその大きな手を覆い被せた…


また椎名さんの温もりが伝わる…



私が先に電車を降りた…


ニッコリ笑って椎名さんを見送る…



電車が発車した…


椎名さんが遠ざかる…



だけど、さみしくなかった…


椎名さんの温もりに包まれ…


椎名さんの私への想いが伝わったから…



ささやかな幸せだけど…


私にはそれでも充分だった…

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