好きにならずにいられない…

人生で初めて甘えられる心から尊敬できる人に出会えました。素敵な彼にエスコートされ二人だけの秘密の世界が始まりました。かけがえのない彼の手を離さず人生を共有していきたい。

二人だけの秘密…

椎名さんが笑顔で手を振って去って行った…


「また付き合ってね。」


という言葉を残して…



「また…」


の言葉…


どう取ればいいのだろう…?



初めての二人きりの密会に

少し私は動揺していた…


今度、職場で椎名さんに会ったら

どんな顔すればいい?


うれしさと戸惑い…

複雑な気持ちだった…



帰宅した私…


ドアの前で

今、私はどんな表情してるだろう…?


普通にできてるかな…?


なんだか、家族に気付かれそうでこわい…



気を取り直してドアを開ける…


大丈夫だった…


自分の気持ちを隠しながら…

自分の表情を気にしながら…

あくまでも普通に…

普通に…


自分に言い聞かせる…



椎名さんからメールが届く…



メールさえ、今日は危険…



お礼を言いたいけど…

そんなメールを書いてたら

きっと私…

顔に出る…


椎名さんとのことを思い出して

思わず顔がほころんじゃう…


嘘がつけない私…



椎名さんは気にしてるだろう…


返信しなきゃいけない


だけど…


できない…



今日は普通に…

普通に…



椎名さんからのメールは…


「また次回!

それから、今日の事は絶対内緒でね。

〇〇だと目立つからちょっと離れた方がいいかもね。次回は〇〇あたりでどうかな?」



椎名さんもやっぱり気にしていた…


既婚者同士二人きりの飲み会


職場の誰かに見られたら…

きっと噂になる…


この時のお店は職場の人に会ってもおかしくない場所…


そんな場所に私と二人きりで飲み会をしてくれたこと…


それにも少し驚いた…


でも、椎名さんの立場なら仕事で女性と二人きりで飲んでもおかしくないような気がした…


きっと、ただの同僚


同僚なら問題ないのだろう…


そう思っていた


でも、椎名さんと私の立場は

一緒に行動するような立場ではない…


万が一誰かに出くわしたら…

椎名さんは何てごまかすつもりだったのだろう…


エリートの椎名さんの名に傷をつけたら…

それが気掛かりだった…


でも、椎名さんは私と会っている時に

そんなことを微塵も感じさせなかった…


椎名さんのメールを見て

なんだか少しだけ申し訳ない気がした…


二人で会ったことを誰にも言えない…


椎名さんと私だけの秘密ができてしまった…


二人だけの秘密


絶対内緒の秘密…



私は家族に嘘をついた…


椎名さんに会いたくて…



ただの二人での飲み会とは違う…


椎名さんのメールにそう思った…



始まったのかもしれない…


婚外恋愛…



でも、まだわからない…


椎名さんの気持ち…


それから私の気持ち…


どうなるのか…


どうなっていくのか…



翌朝、椎名さんに返信した


昨夜中にメールできなかったことのお詫びと

二人の飲み会のお礼…


ごちそうしてくれた椎名さん…


それから、仕事を抜け出してきてくれたことに感動したこと…


でもそれで、お邪魔虫1に叱られてしまったことすみません…


私を信用してくれてたくさん話してくれたこと…


カラオケで話に夢中になって1曲も歌わなかったこと…


お邪魔虫2の愚痴を聞いてくれたこと…


職場の人に出会うかもしれないのに〇〇のお店に連れて行ってくれたこと…


「次回って…気が早いですね^^;浅川さん、そんなしょっちゅう飲みに行ってる訳じゃないので、なかなかすぐにとはいきませんが、また次回行きたいですね。楽しかったです。


それから、昨日のことはもちろん、信用して話してくださった内容ももちろん誰にも言いませんよ。

安心してください。信用していただいたことうれしかったですから。


椎名さんの名に傷がつくといけないから、離れたところでも大丈夫です。椎名さんにお任せします。」



この日、椎名さんと私の二人だけの秘密ができた…


椎名さんと秘密を共有する約束をした…


その秘密はこの日だけでは終わらない危険な秘密へと変わっていく…