好きにならずにいられない…

人生で初めて甘えられる心から尊敬できる人に出会えました。素敵な彼にエスコートされ二人だけの秘密の世界が始まりました。かけがえのない彼の手を離さず人生を共有していきたい。

二人の時計

椎名さんから…


「メールをしばらくお休みするね。」


そう言われてから5日目の朝を迎えた…


椎名さんからのメールはまだこない…



前記事で椎名さんからの連絡を待つ…


そう決心したけれど…


グラグラする私の心…


あっち行ったり…


こっち行ったり…


揺れる気持ち…



どっちに行けばいいのか…


今まで私の手を引いてくれていた


椎名さんの手が見えない…


迷子になった子どものような私…



椎名さんの手が見えない…



今、私の心の中には…


二人の私がいる…



椎名さんにメールしたい私と…


椎名さんからのメールを待ちたい私の二人



昨日から三連休…


椎名さんの顔が見れない…


こんな時はさらに椎名さんに会いたい気持ちがつのる…



椎名さんの声が聞きたい…


椎名さんからの優しいメールを見たい…



どこからか自然と沸き上がる私の感情…



あの日から止まった時間…


私達の時を刻んできた…


二人の時計が壊れた…



修理しようにも修理の仕方がわからない…



取扱説明書があったらいいのに…



椎名さんと1年半毎日繋がっていた


その時間はすべて幸せな時間で…


苦しい時間なんてなかった…


寂しい時間なんてなかった…



椎名さんがいつでも優しく包んでくれていたから…



二人の時計が止まった今…


どうしたらいいかわからない私がいる…



今の私は手を差し出して導いてくれた…


椎名さんの手が見えなくて…


どっちの道に行けば…


笑顔の椎名さんが待っているのか…


わからなくて…



二つの道に分かれている初めての分岐点の入口で


立ち止まって迷っている迷子のよう…


ここから動けない…



昨日は新しい環境に居た私…


そこは、椎名さんを知る人がいない場所…


私の趣味が高じてたまにしているもう一つの職場…



その、新しい環境の場所にいると…


椎名さんのことをちょっぴりだけ忘れられたはずなのに…



新しい環境にも慣れたのか…


椎名さんを知らない人達の世界ですら…


とうとう椎名さんを思い出すようになってしまった…


メールが来なくなってから…


そんな私がいることに気付いた…



椎名さんとのメールは休日にも繋がっていたから…


椎名さんがこの休日に何をしているか…


連絡を取り合わなくてもだいたいの想像がつく…



椎名さんも私が休日に何をしているか…


恐らく想像がつくだろう…



この場所に私が行く時の椎名さんからの朝のメール…


私が帰る時に入れる椎名さんへのメール…



そんなやり取りを1年半してきていたこと…


それは、すでに日課になっていた…


当たり前の日課がなくなったら…


おかしくなるのはとても自然なこと…


いつもの私ではない私にため息が出る…



電池切れ…


そんな感じで立ち止まっている今の私…



そんな自分を知って…


椎名さんの存在の大きさを思い知らされる…



そして、この新しい環境には実はある思い出がある…



それは、私が新しい環境を選ばないといけなくなった時のこと…


どの場所にしたらいいかを私は椎名さんに相談した…



椎名さんは椎名さんがいずれ職場を異動になっても…


私達がお互いの自宅から出やすい場所がいい…


そう言ってくれた…



万が一、私達の職場が違う場所になって…


職場で会えなくなる日が来ても会えるように…


椎名さんがそう言ってくれて決めたその場所…



私の新しい環境の場所には…


私と椎名さんのそんな想いがある…



そして、そこは椎名さんといつもデートする街でもある…


だから、その街には椎名さんとのたくさんの思い出がある…



その街、そんな想いがある場所にいて…


椎名さんとの日々を思い出さない訳がない…



昨日はそんな場所に居た私…


椎名さんへの思いが自然と膨らんでいく…



ふと見るメール画面に…


つい入れたくなるメール…



もしかしたら、椎名さんも何もなかったかのように…


返信してくれて…


またいつものやり取りができるしれない…



なんてことなかったんだ…


そんなことを期待する自分がいる一方で…



どこかでためらう私がいる…



それは、もう一人の私の声…



椎名さんがあんなこと言うなんてよっぽどでしょ…


椎名さんの今の気持ちはどうなの?


自分の気持ちを押し付けるのはやめにしたんじゃないの?



もし、椎名さんが私に連絡したい…


そう思ったならメールしてくれるんじゃないの?



来ないということは…


まだ椎名さんはメールができる状態じゃないってことでしょ…



そんな、もう一人の私の声が遠くから聞こえてくる…



一人しかいない私の中にいる二人の私の声…


一つになれない私がいることに戸惑う…


どっちが本当の私?


わからない…


でも、どちらも私…



前記事の翌日、金曜日に職場で見た椎名さんは…


とっても元気で笑顔もたくさん出ていた…


嫌いなはずの毒島さんにも笑顔で話していた…



声も大きくて…


いつもよりもとっても元気に振舞っている椎名さんを見た…



だけど…


私にはそれが空元気だとすぐにわかった…



1年半毎日来ていたメール…


しているその時にはわからなかったけれど…


失ってわかるその大切さ…



何気ない日常を教えてくれていたその小さな積み重ねで…


私は椎名さんの本音が見えるようになっていた…



毎日来ていたメールには…


椎名さんがうれしい時も辛い時も…


ありのままの椎名さんがいた…



そこには、職場で一度も取り乱したことがない


椎名さんの本音が書かれていた…



職場で気丈に振る舞える椎名さんを見ていたら…


最初はわからなかったけれど…



そのメールから…


人には見せない…


そして、人にはわからない…


椎名さんの細かい心の動きが段々と読み取れるようになった…



だから、どれだけ椎名さんが元気そうに振舞っていても…


それが、本当の元気ではないこと…


空元気だということに私は気付いてしまう…


そして、その確信がある…



まだ本来の椎名さんじゃない…


笑っていても…


顔は疲れ切っている…



なんとか、自分を取り戻そうと…


周囲に気づかれまいと振る舞う


そんな椎名さんを見るのがちょっぴり切ない…



これが椎名さんなんだ…


そう思った…



私がお休みしていた時の椎名さんからのSOSメール…



★「自己肯定感が持てない…」


★「やっぱりこの仕事向いてない…」



こんな言葉が2日続けてきていたのに…


私は、その言葉への返信はしなかった…



そうは言いながらも…


椎名さんは職場でそんな素振りを見せないから…


きっと、まだ大丈夫…


そんな安心感から…


私は椎名さんのその言葉に返信しなかったこと…


それを今はとても後悔している…



椎名さんからすれば…


私の方こそ見落としてるでしょ…


そう思ったかもしれない…



なのに私は、私のメールを見落としていると


椎名さんを責めた…
  


♡「いつ会える?」


♡「インフルじゃなかったの?」


♡「何回も聞いてるでしょ…。もういいよ。」



そんなメールをした…



「自己肯定感が持てない」


椎名さんから、今までにも何度か聞いたことがある…


でも、今回は私がその理由を聞かなかったから…


何があったのかを知らなかった…



お休み続きの職場に復帰してみたら…


その理由がわかった…



椎名さんがどこかへ謝りの電話を入れていた…


資料のミスがあったからのよう…


これだけの膨大な仕事量だから


それくらい当たり前だと思うけれど…



重箱の隅をつつくような


揚げ足取りで有名な毒島さんからの責める言葉は…


優しい椎名さんには理解できない


冷たい言葉ばかりがいつも並ぶ…



冷酷なパワハラと部下潰しで有名な毒島さん…


エリート意識の高い毒島さんの自己愛の強さと


ヒステリックさは異常…



人より自分の手柄が第一な毒島さん…


人生は闘いだと思っている毒島さんには人望がない…


離婚歴があるのも頷ける…


そして、たくさんの被害者がいる…


そんな人…



そんな毒島さんの言葉を聞いていると…


自分はダメな人間なんだ…


段々、そう思えてくると…


以前、椎名さんが私にそう言っていた…



だから、私からメールの見落としを責められて…


毒島さんの言葉で自己肯定感が持てない状態に…


さらに輪をかけたのだと…


職場に復帰してわかった…



きっと、私が椎名さんを責めたことで…


椎名さんはそれが自分のせいだと思っただろう…



また、ミスをしたと…



ミスが続くこと…


それが鬱状態の症状…


仕事柄、鬱の知識がある椎名さん…


だから、そう取ったのだと思う…


そう私に伝えたかったのだと今は思う…



今更だけど、私はそんな椎名さんの状況を


察してあげられなかったことをとても後悔している…


椎名さんが私にSOSを発していたのに…


毒島さんという人がどんな人か私は知っていたのに…



毒島さんはそんな人だから…


椎名さんがそれくらい弱っていることなんて気付かない…



対する椎名さんは人望が厚く…


ここの職場以外のあちこちの世界から声がかかる…


そんな椎名さんに最近は嫌味を言ってくることを聞いていた…


言うなれば男の妬みだと思う…



♡「毒島さんは、裸の王様だから、気にしなくていいと思うよ。」



椎名さんに、そんなことをよく言っていた私…



椎名さんはそんな毒島さんから皆を守るために…


全部私が悪いと…


部下の失敗も全部かぶる人…


職場の皆がいる前でそう言う人…



毒島さんの手にかけまいと…


皆を守って自分が犠牲になる人…



椎名さんのそんな優しさが前から私は心配だった…


だから何度も仕事を断るよう提案しているけれど…


椎名さんはなかなか断わらない…


それは…


椎名さんは優しさだけではなく


男気があるからなんだと最近は思っている…


それは、恐らく椎名さんの美学…


椎名さんのプライドなんだと思うようになった…



社会で闘う椎名さんにとって仕事とは…


私が考える以上に…


大事なものであって…


恐らく自己表現の場なのだろう…


自己承認の場なのだろう…



もしかしたら…


椎名さんの人生そのものかもしれない…



平凡な私にはきっと生涯わからない世界…


そんな風に思う…



椎名さんがしている仕事は…


いつか、この社会の礎となるだろう仕事…


そんなスケールの大きな仕事のプロジェクトリーダーを


任されている人なんだから…



椎名さんはそんなことを微塵にも感じさせないし…


そんなことを一度も私に言ったことがないから…


つい、私は忘れてしまう…



椎名さんは言わないけれど…


自分のその責任の重大さをもちろん分かっているはず…


だから、しっかりその責任を果たしたい…


そう思っているはず…


今の私はそう思う…



なのに、あの時の私は…


それがわからなかった…



仕事でミスがあったこと…


家族が倒れて、そのフォローもしないといけないこと…



そんな状況の椎名さんに…


唯一弱音を吐いても


受け止めてくれると思っていた私からの責める言葉…


それはいつもの私ではないこと…


椎名さんもわかっていただろう…



きっと、行き場所がなくなったのだと思う…



重責を担う椎名さんはきっと今…


第一に仕事の責任を果たしたい… 


ミスをせずに仕事を達成したい…


そう思っているのだと思う…



だから、私との恋愛は一時休業…


そうしなきゃ、心が振り乱されて…


また仕事のミスを犯す…



生真面目な椎名さんのことだから…


そんな風に自分を戒めている気がする…



今更だけど…


最初からわかっていたことだった…


この壮大なプロジェクトリーダーの椎名さんと


自由恋愛でもないこの恋愛をするということが


どんなことなのか…



並々ならぬ忍耐が私には必要だということ…


わかっていて、それでもいいと…


椎名さんが差し出してくれた手を取ったのは私なのに…


一緒に歩き出したのは私なのに…



こんな私に椎名さんは戸惑ったのだろう…


私が変わってしまったと…



今、初めての分岐点を迎えた私達…



椎名さんは今、やらなければいけないことのために…


私の元を外れてその場所に行ってしまっただけ…



たくさんの人の未来がかかっているから…



それを終えたなら…


きっと…


分岐点の入口で迷子になって


立ち止まっている私を見つけて…


「こっちだよ。おいで。」


と手を差し出してくれる…


そんな気がする…



一つわかったことがある…


椎名さんから、突然メールが来なくなった訳ではないこと…


椎名さんは自己申告してくれた…



★「しばらくメールお休みするね。」



しばらくだけメールをお休みしたい…


疲れ切った心と身体を休めたい…


椎名さんはそう言いたいのだろう…



そう気付いたら…


私はその気持ちに寄り添ってあげたい…


やっぱりそう思えた…



椎名さんがいう…


しばらく…



その時期は私には予測できている…


椎名さんから仕事のスケジュールを


あらかじめ聞いていたから…


来週いっぱいまでだろう…


そう思っている…



この1週間、椎名さんは大きな仕事を2つ終えた…


でもまた来週は、2つ大きな仕事がある…



きっと、それが終わるまで…



二人の私がいる私の状態で…


記事を書いたり消したり…


まとまらない気持ちで記事を書き換えているうちに…



ようやくもう一人の私の声がしてきた…


これは、さっきまでの二人の私とは違う


もう一人の三人目の私…


一人目の私と二人目の私のどちらも叶えられる


三人目の私の声がしてきた…



その私がこう言っている…



♡「椎名さんがお仕事に集中できるように…


私の心配はしなくていいよ…」



そう伝えたらいいんじゃない?


それがあなたの本音でしょ?



その言葉には頷けた…


椎名さんを安心させてあげたい…


それが今の私の本音…



♡「いつでも私は待ってるから…」



♡「メールが欲しい訳じゃないから…


返信は要らないよ…」



そう書けばいい…


その声が今の本当の私だ…


ようやく一つになった私がいる…



そのタイミングは…


明日の夜…


明日の夜に椎名さんにメールしよう…



週明けにある椎名さんの大きなお仕事のうちの1つを


私も一緒に仕事をするから…



失敗は許されない厳格なその仕事…


優しい椎名さんが私の言動や表情を気にして


仕事に集中できなくならないように…



私を気にしなくていいよ…


そう伝えよう…



今の私が椎名さんにできること…


ようやくそれがわかった…



椎名さんがお仕事に集中できるように見守って


応援すること…



そして、椎名さんが仕事を終えたなら…


ちゃんと笑顔で待っている場所…


私がいること…



そう伝えよう…



二人の時計の取扱説明書なんてないから…


正解なんてわからないけれど…



今の私の気持ちは…


きっと、椎名さんには伝わるだろう…



返信なんて要らない…


椎名さんが笑顔になれるその日が来る時に…



きっと、二人の時計はまた動き出す…


今の私にはそう思えるから…



あれからいろんなものが見えた私が今ここにいること…


その事実を伝えよう…





今日もブログ訪問ありがとうございます♪